【コラム】マーケティングにデザインは不要なのか?

【コラム】マーケティングにデザインは不要なのか?
Tetsuya

外側よりも中身が大事!

「Tetsuya」です。

ブログやSNSを見ていると「デザインは不要」
そんなことを書いてる人が少なからず一定数います。

とは言え、デザインは本当にマーケティングやビジネスに必要ないのでしょうか?

そもそもデザインとは?

デザインという「言葉の定義」をきちんと理解していますか?

※このコラムはあくまでも個人的な違和感について書いているだけで、誰かを否定するものでも、
誹謗中傷するものでもありません。また、僕自身の正義を振りかざすためのものでもないです。

目次

日本人の9割はデザインを知らない

「デザイン」というワードを過去に一度でも
辞書で調べたことがあるでしょうか?

実際にWeblio辞典で調べてみると、こう記されています。

デザインとは、デザインの定義
デザイン(英:design)とは、「美しさ」や「使いやすさ」などの狙いを実現するために創意工夫すること、および、その創意工夫の成果を反映させた見た目や機能のあり方のこと。多くの場合「図案」「模様」「設計」「造形」「構想」などと言い換えられる意味合いで用いられる。

Weblio辞書

そもそも「デザイン=装飾すること、オシャレにすること、センス」とは、どこにも書かれてません。

デザインは創意工夫であり、
創意工夫の成果を反映させた見た目や機能のあり方。

つまり、デザインという「言葉の定義」を知っていたら、
「デザインはいらない」なんていう発想にはならないはずです。

そもそも世の中には人の手でデザインされたものしか存在しておりません。
これは紛れもない“事実”です。

デザインはあくまでも私たちが快適に生きていくために行う設計であり、構想。
装飾はその中のごく一部の“処理”に過ぎないのです。

デザインは設計であり、処理ではありません。

多くの人がデザインを誤解してしまうのは、私たち日本人は、
義務教育の過程でデザインを学ぶ機会がほとんどなく、
デザインやアートに関する知識に非常に疎いからです。

理由は、美大を受験しない限り、学校教育の過程の中で
早々にアートやデザインという類のものを切り捨て、アートやデザインとじっくりと向き合えないまま、

デザインやアートは「先天的な才能がある人にしかできないもの」と
勝手に思い込んでしまうからです。それは今も昔も変わりません。

その結果、正しい教育をきちんと受けられないまま、デザインとアートを混同し、
デザインの本質を知らないまま社会に放たれてしまう。

こうした教育環境の背景から見ると
日本人の9割はデザインを知らない”と言っても過言ではありません。

だから、デザインという「言葉の定義」を理解しないまま、
デザインについて軽々しく語るべきではないと僕はそう感じています。

これは、デザインの経験があるとか、ないとか、
プロとか素人とかそういうレベルの話ではありません。

デザインの定義を知っているか、知らないか、理解しているかだけの問題です。

プロと素人との見分け方

この記事はデザインやデザインという言葉の定義について
真剣に考えて知って欲しいから書いています。

目的はそれだけ。

ついでに素人デザイナーとプロのデザイナーとの見分け方も伝えしておきます。
もしも知りたいなら読んでください。

ちなみに、このブログは「SWELL」というブログテーマを使用してます。

当然そこにもデザインが絡んでます。
「SWELL」というブログテーマのデザインもそうですし、
「WordPress」というCMSもデザインによってきちんと設計されています。

今、読まれているブログ記事の行間や文字間、フォント、記事の幅も、
全て人の手でデザインされています。

それでもマーケティングに「デザインは不要」だと言い切れるでしょううか?

デザインが本当にいらないと言い切るのなら、
デザインされていないものを使って、世間に発信してみようと考えてみてください。

不可能だと分かるはずです。

紙、鉛筆、スマホ、インターネット、全て人の手によってデザインされたもの。
デザインなしに万物は成立しません。

つまり、本来デザインがいらないのではなく「装飾は不要」。

それが適切な伝え方です。

デザイナーはあらゆることを考えてデザインを設計します。
装飾一つひとつの意味を考えるし、必要であればデコるし、不要なら削ぎ落とす。

見ているのは常にデザインを見る向こう側の人。
クライアントであり、ユーザーです。

またプロは基本的に自分の感覚だけでデザインはしません。
向こう側の人を想像して、デザインを設計します。

もちろん、デザインにはセンスも必要。

ただそれは装飾のセンスではなく、タッゲートを洞察するセンス。
勘違いしてはいけません。デザインはアートではないのです。

相手がデザインを見てどう行動するか、先の先を考えて設計をする。

そして、その上で相手が行動しやすくなる装飾を施していく。
相手が動きやすいようにあらゆる見た目を調整する。

あくまでも装飾はターゲットとコンセプト次第。

そもそも装飾あり気のデザインは存在しないし、
プロは装飾あり気でデザインしません。

もしも装飾あり気でデザインしてるなら、
それは間違いなくプロではなく素人です。

デザインは細かい装飾よりも、全体を俯瞰して設計するもの。
だからプロは見た目重視では考えません。

見た目だけ綺麗にしたいなら、それこそ素人に頼めばいいです。
その方が断然デザイン費が安く済むからです。

逆にきちんとデザインの効果を得たいならプロに頼むのをオススメします。

その分、制作費はかかりますが、デザインの効果が出て元が取れれば、
むしろ安いと思えます。

デザイン本来の威力を知れば、決して素人に頼もうとは思わなくなリます。
少なくともプロと素人との違いを知っておいて損はしません。

いずれにしても、自分の好みでデザインを依頼するのは、
時間とお金の無駄にしかならない」からおすすめはしません。

デザインを自分の強みとしてどう活かすか?

基本的にデザインに投資しない人は、デザインの効果に意識を向けず、
「デザイン=装飾」と捉えがちです。

確かに装飾や見栄えだけ重視するなら安いに越したことはありません。

それこそ中国の“SHEIN”が注目されているのも納得がいきます。
特に女性や若者は流行に敏感だからです。

ブランド物が重宝されなくなり、流行はすぐさま変わる。

トレンドに合わせて身なりを素早くチェンジするには、
コスパを重視するのは当然の流れ。

“SHEIN”はそういう意味でまさに時代のニーズを捉えています。

逆に、デザインの効果で考えた場合、100万円の効果が出るなら、
50万円の投資は安いものです。

ただ、その感覚を持っている人は非常に少ないのがすごく残念。

かと言って、大事なのはブランディングでも、ブランド力でもありません。
中身のないブランディングは長続きしないし、繁栄しないからです。

大事なのはあくまでも中身。外側だけ固める時代はすでに終わっていて、もう古い。
これからは外側ではなく、中身の時代。

だから僕は内面を重視してます。
自分の内面を出していくし、外側だけにこだわりません。

そもそもいくら外見を綺麗にしても、中身がなければ意味がないから。
あなたは見た目だけが綺麗なマズい料理を食べたいと思うでしょうか?

とは言え、大半は外見をどう綺麗にするか?
そこしか見てない人が残念ですが、未だに多い。

先日も素人デザイナーに仕事を頼み、
素人同然のデザインにお金を払っている友人がいると、

親しい友人に嘆かれました。

その友人は一体デザインに何を求めているのか?
一体何に貴重な時間とお金を投資したのか?

そんな疑問しか浮かんできません。

デザイン費が安ければそれで良いのか?
見た目が自分の好みになれば良いのか?

僕の友人は、
「デザインがイケてない、明らかに素人が作ったもの」と
その友人には言えないと僕に語ってくれました。

ある意味、今の世の中「裸の王様」がとても多い。

本当に信頼できる人が周りにいないと、自分が良かれと思っていても、
誰からも本心を伝えられず自滅していく。

僕なら、そんな関係は築きたくないですし、
そんな仲間とは付き合いたくもありません。

そもそも本音で話せない人は友人でもなんでもない。それが僕の考えです。

だから、僕は友人だと思う人には、相手にどう思われようがハッキリ言います。
その方が相手のためになるからです。

それで離れていくなら、友人と思わない方が僕は気が楽。

デザインの鍵は想像力と知恵

ここ最近、とても感じていることがあります。
忘れていたので、お伝えしておこう。

それは、

想像力がない人が多すぎる」ということです。

ちなみに想像力とは、相手がどう感じるか?
人の気持ち、“感情”をこの記事では「想像力」と定義しておきます。

実際に素人が作ったデザインを見て、
本気でそれでビジネスができるのか?

そういう視点で物事を判断できないのか?
本当に不思議です。

特に今、会社で仕事をしている人に伝えておきたい。
もっと「想像力」を働かせて欲しいと。

素人の意見を思考停止状態で鵜呑みにしないで欲しい。
お金ではなく、実績ではなく、きちんと人を見て欲しい。

月収100万、年収1000万稼いでる人は本当にすごいのでしょうか?

もしもそのお金が特殊詐欺で稼いだお金でも
その人を尊敬の眼差しで見ることができますか?

上辺だけ、外側だけで判断しても意味がないです。
大事なのは人の内面。稼いだ中身。

最近は特に人をリストだの、フォロワーだのと、
人を人ではなく数字としてみている人が非常に多い。

中身の見えない数字を追いかけて一体どんな意味があるのか?
フォロワーを100万人集めて、1つも商品が売れなかったらどう思いますか?

100人しかいないフォロワーが全員商品を購入してくれて
100万円稼げたら、それでも100万人フォロワーが必要だと思いますか?

人を人と見てない人とビジネスをして、心が豊かになるでしょうか?
そんな人が世の中を本当に幸せにすることができるでしょうか?

少なくとも僕はそう思えません。

もしも、あなたが僕と同じ感覚を持っているなら、
相手がどんな人なのか?もっと人間性を見て欲しいと思います。

そして、“知恵に基づいた”賢い選択をしてほしい。

まとめ

最後にまとめると、大事なのはどこを見るか?であり、何を見るか?
まずは人の話を聞く前に、自分が何を信じるか確認することが大切です。

自分が知りたいことを理解せず、人の話を鵜呑みにしても、
ビジネスも人生もうまくはいかない。

そのためにも、自分がどうしたいのか?
自分と向き合い、しっかりと考えることをおすすめします。

他人に答えを求めるのではなく、自分自身で答えを出し、
その答えが正しいかどうか判断するために、人を観る。

大事なのは、優先順位。

特に今の世の中、自分よりも人や周りを優先してる傾向が強いと感じます。

日本人がずば抜けて自己肯定感が低いのは、
まさにその現れだと思っています。

自分の人生なのに、なぜ他人を基準に考えるのか僕には全く理解できない。

これからの時代は同調社会に慣れ親しんだ人ほど、苦労する可能性がとても高い。

誰も自分のレールを敷いてはくれず、
人それぞれ自分が正解だと思える道を模索していく必要があるからです。

これからは確実にそんな時代になっていきます。

だから自分がどんなルートを進みたいのか、
自分でしっかりと決める必要があるし、

他人のルートを真似して進もうとしても辛くなるだけ。

また、人を信用できず、AIを人と勘違いし、
AIに依存する人も間違いなく増えてきます。僕はそう予測してます。

人とAIとの区別がつかないなんて最悪です。
人を見てないとそうなる可能性は高くなります。

すでにAIと本物の人間の区別が付きにくい画像も出回っていますし、
AIと認識できない人は簡単に騙されるでしょう。

思考停止状態になればなるほど混乱し、露頭に迷い、損をする。
それがこれからの時代です。

デザインやデザイナーの強みは、あらかじめビジョンを設定し、
そのビジョンに向かって設計でき、計画的に物事を進められること。

特にこれからはビジョンあり気の人生設計も確実に重要になってきます。

デザインは非常に奥が深い。
ただ、その奥深さを知っている人はほとんどいません。

「デザイン=装飾」と捉えている時点で、そもそもデザインを誤解してるし、
デザインを本気で理解する気がないなら、デザインの分野では確実に損をします。

お金の勉強をしなければ、お金で損をするのと同じ理屈。
世の中にはお金の勉強をせず、自分が損をしていることに気付いてない人もとても多い。

ある意味、知らないことは幸せでもあり、不幸でもあります。

つまり、損をしたくないなら、
自分が関わりそうな分野だけでも勉強することをおすすめします。

ここから先は自分の頭で考えて欲しい。僕は説得するつもりもないし、
デザインが本気で必要だと思う人とだけつながりたいです。

コラム記事はそのためだけに書いています。
ぶっちゃけデザインに興味がない人はどうでもいい。別に関わりたいと思いません。

最後に一言だけ。

他人が言う無責任なことを鵜呑みにするのは非常に危険。

この先、損をしたくなら、興味のあることだけでも勉強しましょう。
そうすれば、他人基準ではなく、自分基準で判断・行動ができます。

それだけで“自分の選択とこれからの生き方”が変わってきます。

この記事は、デザインの定義を知らない人を批判するものではなく、
知らないことがいかにリスクかを例え話として伝えているだけ。

それを踏まえて、この先、どうするべきか?
自分や人と向き合うきっかけになれば幸いです。

そうそう、マーケティングやビジネスにデザインは必要です。
僕が最後に伝えたいのはそれだけ。

デザインが不要というのは、言い換えれば、
「過剰装飾を必要としないシンプルなデザイン」を選択しているに過ぎないのです。

それを勘違いしないで欲しい。

最後に改めて問いたい。
あなたは毎日デザインを全く意識せずに生活しているでしょうか?

デザインとは?デザインの必要性とは?
日々の生活からデザインに意識を向けて感じてもらえれば幸いです。

そうしてもらえるだけで、この記事を書いた意味があります。

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