【プロクリエイト】線画の色トレスを簡単にする方法!

【プロクリエイト】線画の色トレスを簡単にする方法!
Kizuki

線画の色トレスってやってますか?

「Tetsuya」です。

僕は2022年5月からiPad-miniとプロクリエイト(有料アプリ)を使って
イラストを描く練習を始めています。

今はイラストを学び始めたことで、自分が知らなかったことや気付かなかったこと、
デザイン制作に共通して使えることなど、

イラスト制作の奥深さに驚きつつも、新しい知識やスキルを楽しんでいます。

線画の「色トレス」もイラストを学び始めたのをきっかけに
初めて知ったことで、

プロ絵師さんたちは自分の知らないところで、
いろいろと手間のかかることをされているんだなと驚きました。

ということで、僕もプロ絵師さんと同じように
線画の色トレスをプロクリエイトで簡単にできないか?検証してみたのですが、

最速で綺麗にできる方法が分かりましたので、シェアさせていただきます。

なので、プロクリエイトを使っていて「色トレス」をしたい方は
ぜひ参考にしてください。

目次

線画の色トレスって何よ?

そもそも「線画の色トレスって何?」ってなる方は、
とにかくまずはこちらの動画を参考にしてください(笑)

プロ絵師の「焼まゆる」さんが、
色トレスの「最新トレンド」もあわせて解説してくれています。

2倍速再生なら再生時間6:30

【プロクリエイト】線画を色トレスするための下準備

さて、イラスト制作の有料アプリ「プロクリエイト」を使って
線画の色トレスをする方法ですが、

やり方は大きく2つあります。

いずれにしても線画の色トレスをするには下準備が必要で、大前提としては
線画と着色のレイヤーを分けておくこと」が大切です。

レイヤーというのは、簡単に言うと、
イラストを描く際にそれぞれのパーツを各階層に分けること。

さらに1つ目の方法では、線画を直接色トレスするために、
各パーツの線画を細かく分ける必要があります。

例えば、顔のイラストを描く場合、
レイヤー分けをして描くのは少し手間にはなりますが、

イラストの階層分け
  • 髪の毛
  • 顔の輪郭
  • 眉毛


こうしてそれぞれのパーツを分けて描くことで
線画の色トレスだけではなく、各パーツの微調整も簡単にできます。

なので、イラストを全て同じ1枚の階層で描かれている場合は、
それぞれのパーツを各レイヤーに分けて描くようにしてください。

線画の色トレスに最適なアルファロック(パターンA)

それでは線画の色トレスをする準備ができたところで
いよいよ「色トレス」の作業です。

プロクリエイトで色トレスする場合は「アルファロック」機能が超おすすめ。

ちなみに「アルファロック」機能って使ってますか?
そもそも「アルファロック」機能をご存知ですか?

僕も正直、線画の色トレスをするようになるまで
「アルファロック」機能ってよく分かってなくて、
基本的に使わない機能だと思ってました(笑)

なので、「アルファロック」機能に馴染みがない方は
ぜひこの機会に「アルファロック」機能をマスターしましょう。超便利ですので。

なぜなら「アルファロック」機能を使えば、線画の色トレスがすごく簡単にできるからです。

実際に作業の工程としては

STEP
線画レイヤーをアルファロックする

色トレスしたい線画のレイヤーを「アルファロック」に切り替えます。

STEP
好きな色で線画を塗る

アルファロックしたレイヤーに「お好みの色(塗りよりも少し濃い色)」でエアブラシなどを使って一気に塗ります。

※アルファロックに切り替えると、線画が描かれていない場所(背景が格子状の部分)は、何も描けなくなりますので、マスクをクリップして色を塗るように、線画の部分だけを早く効率良く綺麗に着色できます。

STEP
色トレス完成!

全ての線画をお好みの色で色トレスすれば完成です。ポイントはいかに線画レイヤーを分けておくか。

塗りをクリッピングで色トレス(パターンB)

2つ目の方法はアルファロック機能を使わなくても簡単にできる
線画の色トレス方法です。

おそらくこの方法でやれば、さらに早く色トレスができます。やり方としては、

STEP
線画レイヤーを非表示にする

塗りのレイヤーだけを表示させてグループ化。グループ化したデータを丸ごと複製して統合(フラット化)させます。
※統合前のレイヤーはきちんと残しておきましょう。

STEP
統合した塗りレイヤーをぼかす

塗りだけのレイヤーを統合したら「ガウス」でレイヤー全体ぼかします。
※ガウスぼかしは5〜10%ぐらい目安にしてください。

STEP
塗りレイヤーを線画にクリップ

線画の上にぼかした塗りレイヤーを持ってきて、レイヤーのモードを「マスクをクリップ」に切り替えます。

STEP
線画レイヤーのモードを変える

塗りレイヤーをクリップした線画レイヤーのモードを「乗算」に切り替え、透明度をお好みで調整します。

STEP
強調したい部分を補強する

塗りレイヤーをぼかして線画レイヤーにクリップすると、線画は馴染みますが、イラストの印象として全体が弱くなります。

なので、目の部分など強調したい部分だけを改めて線画を書き加えて補強します。

こうして順番に作業することでイラスト全体に馴染む自然な線画が完成します。
作業に慣れれば数分で色トレスができるようになると思います。

線画を色トレスする意味を考える

ちなみになぜ線画を色トレスすると良いのか?
もしくは色トレスすることが大事なのか?

実際にイラストを描いているとよく分かりますが、
イラストは例え2次元(平面)であっても、描いてるものは3次元の立体物です。

なので、本来、3次元の物体に線というのは存在しなくて、
線画の線はあくまでの3次元の境界を線によって表現しているに過ぎません。

つまり、単調な線画のイラストにしてしまうと、
それらは単なる平面の塗り絵のようなイラストとなってしまい、
3次元的に表現したいイラストの存在感がうまく表現できなくなってしまいます。

言い換えるなら、イラストの線画というのは、どちらかというと、
3次元の世界のおける陰影の影という認識が正しくて、

線画に強弱を付けたり、色トレスをすることで、素材の質感だったり、立体感だったり、
そうした部分を線画によってより自然な形で表すことができるのです。

ですから、線画を無理にうまく描こうとしなくても、
線画はあくまでも3次元の立体物を平面に起こすための影だと考えると、
それほど一生懸命、線画にこだわらなくても大丈夫と思えるようになってきますし、

線画の捉え方や意味だったり、考え方も変わってきます。

かくいう僕もプロのイラストレーターではありませんので、
まだ分かっていないことの方が多いですが、それでも、イラストを描き続け、学習していく中で

色の役目だったり、線画の役目だったり、そうしたことが少しずつ分かっていくのは
とても面白いことだと日々実感しながら、イラストの奥深さを楽しんでいます。

イラストに限らず、何事も観察し、考察しながら実践するのは、
とても大切なことだと思いますので、これからもいろんな方のイラストを見たり、

プロ絵師さんのYouTubeをみて、引き続き勉強していきたいと思います。

より自然なイラストに仕上げるコツ

イラストを描き始めるとはじめの頃は特に、

  • 線画をきちんと描かなくてはいけない
  • 色をはみ出さずに塗らないといけない

そんなふうに思いがちです。

ですが、逆にきちんと描こうとすればするほど、塗り絵っぽくなり、
柔らかさや垢抜けた感じがしないイラストになってしまいます。

実際、プロ絵師さんのYouTubeを見ていると、パッと見きちんと仕上げてそうですが、
緩める部分はきちんと緩めて描いてますし、

線画にしろ、着彩にしろ、少し粗めの方が描き手の味が出たりします。

僕も最近でこそ意識して手間をかけるようにしてますが、
色トレスする際も、線画を単色で塗りつぶすより、

いろんな色が混ざり合ってる方が、より自然なイラストに見えたりします。

以下のサンプルは少し分かりにくかもですが、左は顔の輪郭線や体の線をこげ茶一色で塗っています。

右の画像はこげ茶以外に、濃い肌色、オレンジ系の色もランダムに加え、
塗り絵っぽく見えないよう調整してます。

こうして見比べると、ちょっとしたことですが、イラストの雰囲気は変わりますし、
必ずしもクソ真面目に、クソ丁寧に、同じ色で着彩するよりも、

少し気楽に、少しランダムに「こんな感じが綺麗かな?」ぐらいの意識で、
楽しみながら着彩すると、若干面倒に思える最後の仕上げも楽しくなります。

僕はまだどうしても綺麗な線画が上手く描けず、仕上げが雑っぽく見えてしまいますが、
逆にそうした苦手な線画が逆に自分の味にならないか研究してます(笑)

イラストにもデザインにも、それこそ人生にも正解なんてありませんので、
誰を対象にするかで変わりますが、

自分が楽しむ程度なら、人目を気にせずまずは自分が楽しんで描けば良いと思います。

それでもずっと描き続けていれば、自分なりのイラストに仕上がってきますし、
時間はかかっても人から「良いね」と言ってもらえるイラストも描けるようになってきます。

大事なのは、「難しい」と思わず、とりあえず描いてみよう、やってみよう、
真似してみようぐらいな感じで、

色々と自分が良いと思うイラストになるまで試しまくれば良いと思います。
ということで、僕は色々と試しまくってます(笑)

線画は後から描き足しても良い

イラストを描き出すと、まず下絵を描いて、線画を描いて、色を塗る。
そうした工程をたどりがち(実際、僕はそうでした)

ただ、そうなってしまうと、イラストは塗り絵のようになってしまい、
人によっては自分が描きたいイラストに仕上がらない可能性が高くなります。

つまり、線画は何も必ず最初に描いて線からはみ出ないように着色しなければならない。
そういうものではありません。

線画を描いて、着彩し、その上からまた線画を描き足す。
そういう工程でも全然あり。

大事なのは、線画が綺麗に描けてるか?イラストが綺麗に描けてるか?ではなく、
自分が表現したいものが描けてるか?それが見る人に伝わるか?だと僕はそう思っています。

イラストやアートには、良いも悪いもありません。
うまい下手も関係ありません。

ただ自分が何を表現したいのか?それが最も大事です。
少なくとも僕はそう思ってイラストを描いています。

ですので、イラストを描く際には、線画にあまりとらわれず、
不要な線は消せば良いし、足りないと思うなら描き足せば良い。

その線が必要なのか、不要なのか?自然なのか、不自然なのか?
そうした視点で見るようになると、イラストの見方や描き方も変わってくると思います。

色トレはあくまでも、線画を線として捉えるのではなく、
イラストをより立体的に表現したり、素材の質感を強調するための技法。

自分がイラストをどう捉えるか、1つ1つの要素をどう捉えるかでも、
イラストのクオリティは変わります。

細かい部分は気にしない

イラストを上手く描こうとすると、どうしてもついつい細かい部分が
気になってしまうかもしれません(僕もそうなので)。

ですが、今回ご紹介したYouTube動画の「焼まゆる」さんも動画内で語られてますが、
特にイラスト初心者のうちは細かい部分を気にしても全く意味がありません。

なぜならSNSに投稿されているイラストを
わざわざ拡大してまじまじと見る人はほとんどいないからです。

なので、イラストの完成度を上げたいのなら、
線がはみ出している、塗りが少し雑という細かい部分を気遣うよりも

  • イラスト全体の構図(紙面に対するバランス)
  • イラストのテーマ(何を見る人に伝えたいか?)
  • 配色全体のバランス
  • 顔や手の表情

こうしたイラスト全体のバランスを意識する方が、圧倒的にイラストの見栄えは良くなりますし、
「いいね」もたくさんもらえます。

ちなみに僕はいいねをたくさんもらうためでも、プロ絵師になるためでもなく、
自分の世界観や表現力を広げるためにイラストを描いてます。

ただ、イラストを描く以上は例え自己満足でも
上手くなりたい!」という気持ちはすごくあります。

いずれにしても、イラストの腕を上達させるには、
自分が「何を目的に描いているかがすごく重要」。

多くのプロ絵師さんが、イラストを描くための練習をしても
イラストは上達しないと口を揃えて仰ってますが、僕もそうだと感じています。

なぜなら僕はプロのデザイナーとして仕事をしているので、
同じクリエーターとして言わんとしている意味がすごく良く分かるからです。

なので、イラストの腕を早く上達させるには、イラストが上手くなるための練習よりも
自分が描きたいイラストを描きながら、どうすればもっと上手くなるのか?

常に自分が描きたいイラスト(作品)を本気で描き、自分が悩んだポイントや気付きに対する
改善方法を調べて試していくのが、間違いなく上達の近道になります。

僕はデザインの専門学校を出てからプロのデザイナーになりましたが、
デザインスキルのほとんどはプロの現場で実際に仕事をしながら経験で身につけたものばかりです。

つまり、実践さながらの制作をしていく方が、デザインもイラストも上達は確実に早くなります。

上手くなったらプロを目指そう、発信しよう!って考えていると
いつまで経っても上手くはなりませんし、仕事が取れることもありません。

それよりも大事なのは、自分が何をしていて、何ができるか?
今はどういうレベルの段階なのか?


描くプロセスを楽しんだり、今できることを試してみて、少しでも早くたくさんの人に届けてみましょう。

おまけ

僕はイラストを独学で練習し始めて1年が経過しました。
こうして過去の作品と比べると違いがすごく分かりやすくて面白い。

うまい人と比べるより、過去の自分と比べる方が、確実に成長具合が分かりますし、
何ができるようになって、何がまだできてないのかが客観視できます。
(プロ絵師や自分よりも上手い人と比べてしまうと確実に落ち込んでしまうので要注意です。)

2022年6月作成(全部不自然)
8月作成(髪不自然・首長い)
プロフィール画像
2022年12月作成(病んでる?w)
プロフィール画像
2023年3月作成
2023年7月作成

時間が経つと色々変わる(笑)。ただ確実に自分が描きたい方向には向かってる感じがあります。
何が正解かは自分が決めればそれでいい。誰かに合わせる必要はない。

僕はイラストに関しては徹底的に自己満足を追求します。
(だって趣味で描いてるだけだから。

まだまだ微妙なところがいっぱいで、課題は山積みですが、
定期的に比較して、自分なりの変化と成長を楽しみます。

いずれにしても承認欲求などは無視して、描くことを楽しむのが、
最も早く成長できると思っています。

とにかく描くことを楽しんで、描いて描いて描きまくりましょう!

線画の色トレスを簡単にする方法!まとめ

オリジナルに似せるのなかなかキツい(苦笑)

今回はイラストをより魅力的に魅せるための手段として
イラストの線画を馴染ませる「色トレス」という方法があるよということと、

それをプロクリエイトではどのようにやるか?について
シェアさせていただきました。

僕はプロ絵師ではありませんので、あまり詳しいことはお伝えできないのですが、
逆にプロ絵師ではないからこそ、

  • 自分の悩みをどう解決・改善したら良いのか?
  • どの方法がベストなのか?

より再現性のあるノウハウや初心者でもやりやすい方法が分かると思っています。

僕もまだまだイラストは描き始めたばかりですし、
僕と同じように少しでもイラストが上手く描けるようになりたい!と思っている方と
繋がれるとすごく嬉しいです。

何でもそうですが、少しずつ成長していくのは、僕にとっても楽しく有意義なことですし、
いずれはこのブログを僕が描いたイラストだけで埋め尽くしたいと思っています。

そのためにもまずは自分が楽しんでいろんなイラストを
ひたすら描き続けていこうと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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