行動しないと分からない!
Tetsuyaです。
イラストを描く練習を始めて約1年半。
これまで数えきれないほどのプロ絵師のYouTube動画を見ながら
イラストを独学で勉強してきましたが、
こうしていれば最速でイラストが上達できたのかもと
イラストの練習方法に気付きました。
ということで、今回はイラストを効率良く上達させる方法について
僕なりに気付いたことをシェアしたいと思います。
もしも、自分が好きな二次創作イラストや、オリジナルイラストを描いて、
SNSでバズリたいと思う方は参考にしてみてください。
バズるイラストを描くための練習方法
SNSやイラスト投稿系サービスにイラストを投稿し、
たくさんの人にイラストを見てもらえる条件は、
何よりも顔です。イラストは顔が命。
二次創作でもオリジナルでもそれは絶対に変わりません。
悲しいことにイラストは、顔が悪ければ誰にも見てもらえないのです。
ですので、イラストの練習をするなら、
美少女を描くにしても、イケメンを描くにしても
顔を最優先の課題にして練習するべきだったと、
1年練習してきて気付きました(今更感w)
ちなみに顔を練習する上で、注意すべきポイントは3つ。
- 顔のバランス(各パーツの位置、頭の角度)
- 目
- 髪の毛
その理由は、多くの人が毎日たくさん人の顔を見ているから。
つまり、イラストを描いていない人でも、顔のバランスというのは、
「なんか変じゃね?」と、とても違和感に気付きやすいのです。
また、写真にしろ、イラストにしろ、
顔があると人は無意識に目を合わそうとします。
ですからイラストの目は、とても重要な要素になります。
実際にイラストを見る時は、顔、
特に目に注目するのではないでしょうか?
そうした理由から、顔のバランスに違和感がなく、
美しく綺麗な目さえ描くことができれば、必ず誰かしらの目に止めることができます。
さらに、顔のバランスと目以外に、イラストで重要なのは、髪の毛です。
リアルな人でもそうですが、どれだけイケメン、美人でも、髪の毛の手入れがされておらず、
ボサボサでいかにも不潔そうな雰囲気では、誰も気には留めません。
イラストもそれと同じ。
そして、可愛い顔、かっこいい顔さえ描けるようになれば、
身体を描くのも楽しくなります。
ちなみに人の顔は、多少の誤差はあっても
みんな同じようなバランスになっています。
しかも、イラストを描くのにセンスや才能は必要なく、
しっかりとロジックに基づいて練習すれば、
誰でもきちんとしたイラストが描けるようになるのです。
ですので、まずはとにかく素敵な顔が描けるように最優先で練習しましょう。
顔のバランスはある程度決まっている
1年前の僕はある程度のロジックは知ってたののの、
それがいかに大事か?安易に考えてしまっていたため、
丁寧さより描く速さを優先してしまい、なかなかイラストが上達しませんでした。
なので、初めてオリジナルイラストとして描いた
Kizukiちゃんはとても酷い感じになりました(画像左)
明らかに初代のKizukiちゃんはバケモノです(苦笑)
なぜ、こんなに頭のバランスが崩れていたのかというと、
初代Kizukiちゃんは、顔のバランスに神経を注いで描いてなかったこと、
さらに髪の毛から下、見える部分しか描いていなかったからです。
なので、一見人間らしい顔を描いていたつもりでしたが、
よくよく見ると人ではない“何か”になっていました。
改めてデータを見直すと「そら、そうなるわな」と自分でも納得(笑)
実際、顔のパーツはおおむね以下のようなバランスになっており、
例えば、
- 鼻の頂点は、まぶたの上から、顎下の頂点のちょうど半分の位置にある
- 目の下から、顎下まで4等分し、1つ分が鼻の位置、半分の位置が口の位置
- 目と目の間は、目1つ分空けるとちょうどいい
- 耳の大きさは上まぶたの頂点と鼻下の間など
- 眉間は目頭よりも内側にある
こうしたお約束のようなルールがあります(もちろん目安であり、絶対ではありません)
実際にそうしたバランスのルールに沿ってラインを引いて確認すると、
左側の目が下がりすぎているということが分かり、
自分の感覚に頼らず、正しい位置に調整できます。
僕はこうしたルールを知っていながら、
そうした大事なことを蔑ろにして初代Kizukiちゃんを描いていました(苦笑)
イラストを描く側というのは、そうしたルールを意識しながらイラストを描くわけですが、
イラストを見る側は、そんなことを知らなくても
普段からたくさん人の顔を見ているため、
微妙なバランスのズレを敏感に感じ取れてしまうのです。
僕はまだ顔のバランスにしても、体のバランスにしても、
手癖だけで綺麗に整ったイラストが描けないため、
最近は常に補助線を引いてパーツのバランスを確認しながら、
修正するようにしています。
さらに、基本的なバランスに修正できたら、もう1つ。
人の顔はあくまでも球体であるということを考えて、
より細かくパーツの位置を微調整しています。
というのも、イラストによっては、直線的なラインを引いてバランスをとっても、
頭の角度によっては、バランスが大きくズレることがあるため、
角度が微妙な時は、頭を球体として考え、
より慎重にパーツの位置を微調整するようにしています。
ですので、最速でイラストを上達させたい場合は、面倒でも補助線を引きながら、
バランス良く描けるようになるまで練習するのがおすすめです。
さらに改良を重ね、現在は6代目。
その時、良いと思っても、たまたまその時、よく見えてるだけで、
バランスが悪い場合が多々あります。
ですので、僕は、違和感がなくなるまで
とにかくブラッシュアップを続けています。
ほんと、イラストは奥が深いし、
すぐに上手くなれるものでもありません。
地道な積み重ねが大事だと改めて思う今日この頃です。
二次創作イラストを描く時のコツ
イラストを描いてSNSでバズりたい!誰しもそう思うと思います。
イラストを描いて最もバズリやすいのは、
流行りのイラストを描くこと。
今現在、注目されているゲームやアニメのイラストを
二次創作(ファンアート)として描いて投稿したり、
流行りの描き方に合わせた技法を使ってイラストを描くなど
それが最も多く人に見てもらいやすくバズりやすい方法です。
僕自身、pixivに二次創作とオリジナルのイラストを不定期で投稿してますが、
「いいね」がつくのは、二次創作の方だけ。
特にたくさんのフォロワーがいたり、プロ絵師として名が売れてなければ、
オリジナルイラストはほとんど見てもらえない。そんな印象が強いです。
とは言え、二次創作イラストを描くにしても、やはり顔が命。
ファンアートを描く以上は、顔が似ていないとファンには見向きもされません。
ちなみに二次創作イラストを似せるコツは、
オリジナルイラストでパーツのバランスを取るよりもシビアで
- 各パーツの大きさ・位置
- キャラクターの色
- シルエット
特にこれら3点を似せることが必須になります。
ファンアートは、目などの各パーツのバランス、キャラの色が微妙に変わるだけで
「偽物感」が強くなり、ファンからのウケが悪くなってしまいます。
そもそも明らかに偽物(違う人物)だと分かるイラストには誰も興味を示しません。
以下は僕が過去に描いた「リコリス・リコイル」錦木千束ですが、
左側は明らかに偽物感が強いですよね?
なので、SNSに投稿しても全く「いいね」はされませんでした。
ファンアートを描く際には、
とにかくオリジナルのキャラとして認識してもらえることが大事で、
そのために、パーツの大きさや位置、頭身バランスなど、
サイズを測るなどして、確実にオリジナルに合わせましょう。
ちなみに、キャラの色は目分量で合わせるのではなく、
オリジナルイラストからスポイトで抽出し、使用色を合わせることで、
誰でも簡単にオリジナルと全く同じ配色にすることができます。
また、キャラクターイラストの多くは、特徴的なシルエットを持ってますので、
シルエットを意識して描くと、よりオリジナルに近い印象が与えやすくなります。
顔の次は首から肩をマスター
僕がイラストを1年近く練習してきて気付いたことは、
顔すらまともに描けないのに、
全身のイラストを描こうとするのは無謀だったということです。
実際、全身イラストを描く際には、頭身バランスが非常に大事で、
この頭身バランスを完璧に描くには、
首から肩にかけての流れがとても重要だということが分かりました。
というのも、肩の傾き、体の軸となる正中線の位置がズレると、
イラストのバランスは五月雨式に崩れてしまうからです。
僕がここ最近、少しまともなイラストが描けるようになってきたと
自分の成長を感じれるようになったのは、
顔への美意識、頭身バランス、体の肉感、
特に肩周りから胸にかけての立体感を意識できるようになったからです。
そうしたバランスが意識できるようになり、
過去に描いたイラストを改めてブラッシュアップしたのが以下の2点。
少しイラストに人間らしさや、存在感が出せるようになった気がします。
いずれも右側の画像(AFTER)は、一から描いたものではなく、
左側のイラスト(BEFORE)をベースに手を加えて描き変えたものです。
首から肩へのバランスを意識するだけで、平面的ではなく
立体的なイラストが描きやすくなり、
体のラインや洋服の立体感、シワの意識、影の付け方が変わり、
イラストの見え方が飛躍的に向上した。そんな印象が強くあります。
(もちろん、クオリティとしてはまだ全然ですが)
イラストは描ける範囲を徐々に広めるのが上達のコツ
僕は1年半前、イラストの勉強を始めた時は、
とにかく顔がうまく描けるようになろうと最初の頃は
顔を描く練習をしていました。
ですが、SNSでいろんな画像を見ているうちに、
こんなイラストやあんなイラストが描けるようになりたいと、
欲張るようになってしまいました。
そのおかげで、顔すらまともに描けないのに、
全身のイラストを描こうとしたり、
クロッキーの練習などをしながら、全身の形をとる訓練をしたり、
いろんなことに手をつけすぎて、なかなかイラストが上達しませんでした。
そうしてモヤモヤ過ごす中で、
あるプロ絵師さんのYouTubeを見ていたら、
焦らなくていい、欲張らなくても少しずつ描ける範囲を増やせばいい。
そうしたことを言われていて、僕は「ハッと」気付き、
改めてできることを焦らず増やそうと思うようになりました。
僕はそれから、まずは顔や髪の毛、頭の部分がしっかりと描けるように
意識を向けてイラストを練習するようになりました。
そもそも僕はプロ絵師を目指しているわけではありませんので、
イラストの上達を急ぐ必要はありませんし、
一つひとつできることを増やしていくだけで良かったのです。
最近では、1枚のイラストを1週間かけて完成させるように意識しながら、
数枚のイラストを交互に描いて、気になった箇所を随時描き直す。
そんなことをしています。
ちなみに僕が数枚のイラストを同時に描いているのは、
自分が“飽き性である”のを自覚しているのと、
イラストには“客観視”が必要なのを理解しているからです。
実際に1つのイラストに集中してると、主観的な思いが強くなり、
全然うまく描けてないのに、最高のイラストが描けているような気持ちに
錯覚しやすくなるのです(僕はですが)
なので、僕は自分でイラストを描きながら、
常に一歩引いて見れるように、数枚のイラストを同時に描きながら、
いつでも新鮮な目でイラストに向き合えるようにしています。
人それぞれやり方はあるので、
必ずしも数枚同時進行させるのが良いというわけではありませんが、
少なくとも、イラストが描けないうちは、
何もかも欲張って、全身から背景まで描くのではなく、
顔のパーツ1つずつ、バランスよく描けるように練習する方が、
イラストの上達は早くなると思います。
それこそ「急がば回れ」ではありませんが、
先を焦ってもイラストの上達はしないと実感してます。
イラストを効率良く上達させる方法まとめ
ということで最後にまとめですが、イラストを効率よく上達させたいのなら
- とにかく、顔が第一。特に目と髪を美しく、顔のバランスが崩れないよう練習する
- 顔が描けるようになってきたら、首から肩周りを意識してバストアップを描く
- バストアップが描けるようになってきたら、頭身を意識して全身を描く
- 全身のイラストが描けるようになってきたら、背景にもチャレンジする
背景に関しては、頑張って書かなくてもオシャレにする方法とか、
フリー素材とかやりようはいくらでもありますので、
まずはメインとなるキャラクターイラストがきちんと描けるようになってから、
独自の世界観となる背景を描く練習をしても良いのかな?と思います。
いずれにせよ、「イラストがすぐに描けるようなることは絶対にない」と、
どのプロ絵師さんも口を揃えて言ってますので、
焦らずコツコツを、決して人と比べるのではなく、
練習していくのがおすすめです。
もしもイラストを比べるなら、他人ではなく、過去の自分と比較すると、
日々自分の成長を実感することができますので、
モチベーションを下げることなく、イラストの練習を続けられると思います。
僕はそうして1年半、決して手を止めることなく
独学でイラストの練習を続けてきました。
今回はイラストを独学で1年半練習してきて、もっと早くこうしていればと
僕なりに気付いたことをシェアさせていただきましたので、
少しでも早くイラストを上達させたい方の参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございます!