きちんとフォント選びしてますか?
デザイン歴23年、ガチデザイナーのTetsuyaです。
無料デザインソフトCanva(キャンバ)には、
和文、欧文を含めかなりたくさんのフォントがあります。
ですが、だからと言って自分が好きなフォントを選んでしまうと、
目的に合うデザインにならず、
ターゲットには振り向かれにくくなってしまいます。
なので、無数にあるCanvaのフォントをどういう基準で選べば良いのか?
簡単に「目的別」おすすめフォントリストを作りましたので、
フォント選びに悩む方はぜひ参考にしてください。
Canvaのフォントを目的に合わせて使い分けよう!
フォントもデザインの一部。自分が伝えたいことをきちんと相手に届けるには、
ビジュアルイメージとフォントをマッチさせることが大事です。
ビジネス用途向けおすすめフォント
まずはこちら、ビジネス用途向けのオーソドックスなフォント。
オーソドックスなフォントというのは、ゴシック体や明朝体、
一般的にビジネスのシーンでよく使われるフォントです。
書体を選ぶ基準としては「よく見るフォント」
これと言って大して面白みもない普通のフォント(笑)
ですが、ビジネスシーンにおいてはオーソドックスな標準フォントを使わなければ、
周りからはそれがビジネス用途だと思われず、信用度も下がってしまいます。
なので、ビジネス用途向けにデザインをする場合は、
とにかく面白みがなくても最も無難なフォントを選びましょう!
ちなみに太めのゴシック体や明朝体は男性向けにハマりやすい書体ですので、
男性に届ける「ガツン」としたデザインを作る時は太めのフォントがおすすめです。
上品で高級感のある女性むけのフォント
続いてこちら。こちらの書体もどちらかと言うと、ビジネスシーンでも使える
オーソドックスな書体でもあります。
ただ、男性向けと違って、女性向けのデザインにしたい場合は、
繊細なイメージの方が女性らしい雰囲気になりますので、
同じ書体でも細めの書体を選ぶと女性らしいきれいなデザインが作れます。
選ぶポイントとしてはクセの強すぎない細めの明朝系がおすすめです。
エレガントで優雅な印象になるフォント
3つ目のおすすめフォントは上品よりもさらに格調高い、
エレガントで優雅な印象になるフォントです。
パッと見では上品な印象を与えるフォント群とそれほど大差はありませんが、
若干デザイン性のあるフォントで、本文向きというよりは、
タイトルや見出しなどで使いやすいフォントになります。
なので、少しエレガントで優雅な印象にしたい場合は、上記のフォント群から選び、
本文テキストなど、文章としてきちんと読ませたい部分は、
オーソドックスな明朝体を使うと、読みやすく美しいデザインが作れます。
ちなみに右上のフォント「GFS Didot」は
女性ファッション誌『VOGUE』のロゴに近いフォントです。
カジュアルで可愛いフォント
4つ目のフォント群はカジュアルで可愛らしいデザインを作る時におすすめの書体。
僕が一番好きなフォント群です(笑)
というのも、丸みだったり、アナログ感のある書体は柔らかさがあり、
比較的親近感が得られやすいフォントだからです。
なので、自分の性格的に柔らかい雰囲気があると思う方は、
少し丸みのある丸ゴシック系を使うと、
柔らかさだったり、女性らしい繊細さも出るのでおすすめです。
ただ、カジュアル系の書体はうまく使わないとビジネス用途に合わなかったり、
太めにすると子供っぽい印象になってしまいますので、
もしも使われる場合は、少しプライベート感のあるデザインに使うようにしてみてください。
これらの書体は家族向けや子供向けとして使うのもおすすめです。もちろん女性にも。
手書き系のフォント
5つ目のフォント群は手書き風のおすすめ書体。
どれもアナログ感があり、温かみを感じるフォントです。
ただ、手書き系のフォントはメインフォントとして読ませるためではなく、
一言コメントなど、心のうちなどをセリフ的に入れる
「あしらい」として使う方がより効果的になります。
もしもメインで使う場合は、手書き系書体は少し視認性や可読性が弱くなるため、
気持ち大きめに「ガツン」と入れるようにしてみてください。
いずれにしてもデザインは見せるのも大事ですが、
必要な情報(文字や文章)はしっかりと読んでもらうことも重要です。
なので、しっかりと目的と用途に合わせて使うフォントを選びましょう。
ちなみに「ダーツフォント」は男性が書いたような雑っぽい雰囲気がありますので、
男性向けにはおすすめですが、女性には合わないのであまりおすすめ致しません(笑)
未来的な印象を与えるフォント
最後のフォント群はこれまでとは少し印象が違う、先進的で未来的なフォントです。
情報発信する際には、これからお客様がどんな未来を迎えるのか、
想像してもらうことも大事かと思います。
そんな時は、なんとなく「新しそう!」と感じてもらえる
フォントを選ぶのも面白いかもしれませんね。
ただ、これらのフォントも少しデザイン性が強く、使い所が難しいため、
むやみやたらと使うのではなく、
タイトルや見出しなどで使うのをおすすめします。
ちなみに未来的なフォントを選ぶ基準はオーソドックスな書体と真逆で、
「普段あまり見慣れない」幾何学的な印象が強いフォント。
よくSF系の映画やアニメで「なんて書いてあるの?」と読めない文字が使われていると思いますが、
それは目新しさだったり、異世界の空気感を視聴者に感じさせるために使われています。
なので、フォント1つにしてもデザインは意味があってされてますので、
フォント選びもどんな書体を使えば、どんな印象になるのか、
客観的に想像しながら選ぶようにするとデザインの世界観は作りやすくなります。
【Canva】おすすめフォントリストまとめ
使うフォントはきちんと絞ろう!
無料デザインソフトCanvaで使える目的別フォントリストを作ってみました。
デザインをする際には、フォントも色も、画像イメージも色々ありすぎて悩まれるかもしれませんが、
だからと言って、何もかもごちゃ混ぜにするより、
使うフォントの種類を絞る、使う色数やトーンを絞る、写真やイラストの雰囲気を揃える。
そうした統一感をある程度作る方がデザインは楽ですし、
それが自分の世界観として見る人への印象と伝わります。
なので、カジュアル系にしたいのなら、カジュアルな世界観って
どんな書体が使われていて、どんな色で構成されているのか?
冷静に分析し、デザインの要素を絞り構成していけば、
徐々にそうした世界観の作り方もわかりますし、そうした世界観の人として見られるようになります。
ある意味デザインは、作り手のキャラクター性を伝えるためのものでもあります。
ですから、デザインを雑に作れば、雑な人に見られますし、
怪しいデザインにすれば当然怪しい人に見られます。
ただ、自分の作ったデザインが周りの人にどんな印象を与えているのか?
そこまで考えてデザインできる人は少ないかと思いますので、
だからこそ、僕は自分という人間が周りから誤解されないようにデザインの基礎を学び、
自分の手で「これが自分!」という世界観を作れるようになって欲しいと思います。
ということで、参考になれば嬉しいです。