デザインは要素が増えると難しくなります。
デザイン歴23年、ガチデザイナーの「Tetsuya」です。
デザインのセンスは誰でも磨くことができ、いくらでも身につけることができます。
なぜならデザインはアートとは違い、目的や用途によって設計するものであり、
生まれ持っての才能は一切関係ないからです。
ということで、今回は「3色でセンス良くまとめる配色のコツ」についてお伝えします。
なので、「配色が苦手」という方はぜひ参考にしてください。
3色でまとめる時の王道のバランス
まずは3色でセンス良く配色するために意識したい「鉄板のカラーバランス」です。
それがコレ!
もう当たり前のような情報なので、今更な感じもしますが、
鉄板のカラーバランスなので、しっかりと押さえておきましょう。
ちなみに、ベースカラーというのは見ての通り、デザインの基礎となる色で、
デザインの印象を決める色になります。
例えば、ベースカラーが白なら「清潔感や信頼感のある印象」になりますし、
逆にベースカラーが黒なら「重厚感があり、高級な印象」になります。
そして、サブカラーというのは全体の25%を占める色で、ベースカラーを補う色になります。
なのでサブカラーを決める場合は、メインカラーで与える印象を考えながら、
補足的な色を配色しましょう。
例えば、ブルーをベースカラーとした場合
同系色の水色を加えると「誠実かつ爽やかな印象」になりますし、
ピンクを加えると、「誠実かつ女性的で優しい印象」になります。
また、アクセントカラーというのは、少ない配分でもしっかりと目立つ色であり、
注目を集めたり、デザイン全体のイメージを引き締める色になります。
ここで1つ覚えておいて欲しいのは、
人は情報の8割を目からインプットし、その9割を色で認識している
ということです。
なので、同じ色でもこうして
カラー配分によって人に与える印象が変わりますので、
受け手側にどういう印象を与えたいのか?
しっかり考えてカラーバランスを決めましょう。
3色をバランスよく配色する鉄板のコツ
さてここからは3色を決める際、
バランスよく配色するコツがありますので、お伝えします。
具体的には、
- 同系色でまとめる方法
- 反対色でまとめる方法
どちらを選んでもバランスよくまとまりますが、
ただ選ぶ際にはきちんと「意図を持って」選ぶようにしてください。
また、同系色と一言で言っても、このように
色味や明度、彩度の同系色でまとめる方法があります。
また、反対色でまとめると、このように
同系色とは違って少しインパクトがあるカラーバランスになります。
例えば、先のブルーをベースカラーとした場合、
反対色をアクセントカラーに入れて、元気な印象を加えたり、
12色相環から、正三角形に配色を選ぶ「トライアド」という方式があるのですが、
アクセントカラーを黄緑にすることで、若々しいイメージを加えることもできます。
さらにこれらバランスを「70:25:5の比率」で違うバランスに組み変えると、
それぞれがまた全然違った印象になります。
いずれにしても配色をする際には、自分の思いと色が与える印象とを照らし合わせ、
意図を考えながら決めるようにしてくださいね。
バランスの良い配色は12色相環とツールがおすすめ
デザインする時、わざわざ色を調べたり、色の組み合わせを考えるのは
すごく面倒なのでついつい適当に選んでしまうことがあるかもしれません。
もちろん、通常のデザインであれば、雰囲気で決めても良いと思いますが、
「ここぞ!」という時は、しっかりと色は選びたいものです。
そんな時に役立つのが「12色相環とツール」になります。
例えば、12色相環を使うと、このように、
同系色や反対色を簡単に調べることができます。
特に僕がよく使っているおすすめツールは「Colorhexa」という
色の組み合わせを調べるためのツールで
自分が調べたいカラーコードを検索すると、このように
隣り合う同系色(類似色)から反対色や補色、4色配色まで
バランスの良い組み合わせをまとめて一気に抽出してくれます。
仮にそのまま使わないにしてもこうしたツールを使って、ある程度バランスの取れた色を選び、
微調整しながら、それら色に自分の思いを重ねていく。
そうすることできれいにバランスの取れた、コンセプチュアルな(意図のある)
配色のデザインを作ることができます。
なのでお気に入りの1色を選んだら「Colorhexa」を使って、
自分が選んだ色と相性の良い色を参考としてぜひ一度調べてみてください。
まとめ:配色は自分で考えない
僕はプロのデザイナーとして仕事をしており、
デザインは集客するためや、売り上げアップのために行っています。
なので、そのためにはできるだけたくさんの人に
「気にしてもらえるデザイン」を作る必要があり、
配色についてもターゲットが反応してくれそうな色を考えてデザインしています。
また僕はデザインを考える際、自分の経験だけに頼ることなく、
文明の力を使って常に世間の情報を分析しながら作っています。
なぜなら、仮に同じ若者向けのデザインを作るにしても
自分が若かった頃のイメージと現代を生きる若者のイメージでは
好むデザインや配色の感覚が違っていたりするからです。
つまり、デザインにはさほど自分のセンスはいりません。
そもそもデザインはアートではありませんので、
自分本位のデザインになればなるほど、むしろ世間の反応は悪くなります。
ですので、特にデザインに苦手意識がある場合は、自分の頭で考えようとせず、
世間の情報を頼りにデザインを作るようにしてみてください。
ということで、参考になれば嬉しいです。