Tetsuya魅力に上手い下手は関係ない
Tetsuyaです。
ある日突然、可愛い女の子のイラストが描けるようになりたい！と
イラストの練習を始めてから約1年半。
最初はとにかくイラストの勉強方法が分からなかったため、
「どうすれば上手いイラストが描けるようになるんだろう？」って
ずっとそればかり考えていました。
でも、最近思うんですよね。
上手いイラストを描けるようになりたいのは、
もちろんそうなんだけど、
「魅力的なイラストってどんなイラストだろう？」って。
ちなみにあなたは今どんな思いでイラストを描いていますか？
何を考えて日々イラストと向き合っていますか？
ということで、今回は、どうすれば魅力的なイラストになるのか？
僕なりに考察したいと思います。
イラストのどこに魅力を感じらるのか？
あなたはどんなイラストを見た時に思わず目を止めますか？
ちなみに僕は表情の良いイラストを見た時です。
僕は今、イラストが上手く描けるように日々練習をしているのですが、
技術的に上手くなってもあまり意味がないと思っています。
というのも、今ではネット上に
数えきれないぐらいイラストがアップされてますが、
どれもプロと遜色ないクオリティのものばかり。
そうしたイラストの中で評価されているのは、
ただ技術的に上手いイラストではなく、
人の心を惹きつける魅力的なイラストだと思うからです。
もちろん、イラストのどの部分に魅力を感じるかは
人それぞれ全然違うと思います。
例えば、
- 自分のフェチに反応する
- 好きなキャラに反応する
- 構図や描き方など技術的な部分に反応する
こうして、見る側の趣味嗜好によって、
目を止めるポイントが違います。
今では、SNSのおかげで、世界中にはプロと同等、もしくはそれ以上の
スキルや知識を持った人が五万といる。
どの分野にもそうした一般人がたくさんいると周知されているので、
技術レベルだけを高めても簡単に評価されないと、
僕はイラストに限らず全てにおいて、そう俯瞰して見ています。
ですので、これから何か新しいことを始めるなら、
世界中の人がどんなことに興味を示し、魅力を感じるのか？
どんなことに着目すべきなのか？そうした部分を見ていくと、
自分が本当に身につけるべき、能力の本質が見えてくるやも知れません。
魅力を感じないイラストに足りないもの
僕はイラストが少しでも上手く描けるようになりたいため、
プロ絵師さんのYouTube動画を必ず毎日、1つは見るようにしてます。
動画を見てると技術的なことだけではなく、
プロ絵師さんが何を意識してイラストを描いているのか？
実際、プロとして通用するには何が必要か？を
惜しげもなく語ってくれており、とても勉強になっています。
そして僕が最近、特に意識するようになったことは、
きちんと“感情を表現しよう”ということです。
僕はこれまでは、イラストを少しでも上手く描くことだけを考えてきました。
でもそれは、裏を返せば、
ただ技術的な面しか考えられていなかったということ。
つまり、僕は可愛い女の子を描きたいので、
どうすれば可愛い女の子が描けるのか？
そうした表面的な部分しか意識できていませんでした。
ですが最近、イラストの魅力を高めるにはどうすればいいのか？
そうしたことを考え始めるようになって、
自分が何を表現したいのか？“自分が思う可愛い”とはどういうことか？
おそらく本当は、自分の中にある“可愛い”を表現することがすごく大事で、
それこそが自分の個性だったり、世間の共感につながるのだと気付きました。
なので、最近はイラストを描きながら、
- 自分は何を表現したいのか？
- どんな思い（感情）を伝えたいのか？
- 見る側にどんなことを思ってもらったり、想像して欲しいのか？
そうした部分を常に意識するようにしています。
例えば、こちらのイラスト。
可愛い女の子が名刺を渡そうとしているシーン。
確かに顔は可愛く描けたなと思っています。
でも、それだけだと思いませんか？
ただ顔が可愛いだけだと。
おそらく誰が見てもそこから先は何も想像が膨らまないと思います。
ですが、仮に同じイラストでも、このように
表情を少し変えれば、ストーリーが生まれ、
勝手にいろいろと想像してくれる人が出てくると思うんです。
例えば、
嫌そうな顔をして名刺を渡す相手って誰なんだろう？とか、
もしかして、このお嬢様、性格悪いのか？とか（笑）
表情を少し変えるだけで、ストーリーが生まれ、
キャラに対して想像が膨らむ。
これがイラストを描く楽しさかも知れない。
僕はイラストの本当の魅力ってこういう部分なのかな？って
最近思うようになって、
ただ可愛い顔を描くのではなく、
自分なりの可愛いを色々と表現してみようと、
今はそんなことを考えながらイラスト制作にチャレンジしてます。
ちなみにこの記事のアイキャッチ画像も最初は
普通に描いてました。
ですが、イラストの女の子がなぜ少し照れているのか？
これといった理由もなかったため、
イラストの表情に意味を持たそうと思い、
あえて肩紐をズラして、より恥ずかしそうな照れ顔に変更しました。
こうすることで、ひどく照れた顔を描く練習にもなりますし、
このキャラをどういう状態にすれば、顔の表情と体の動きをマッチさせられるか？
そうした練習をすることもできます。
手を加える分、時間は少しかかりますが、
僕はそうして色々と考えながら考えて描くことが大切かな？と思っています。
イラストが日本を救う？
話は少し変わります。
僕は今、独立して毎日自由人として暮らしてますが、
最近、イラストを描くようになって思うんです。
自分が描くにしても、人が描いたイラストを見るにしても、
「みんな感情を表現するの、苦手なのかな？」って。
これって明らかに今の日本がそういう状況だと
僕はそう思うんです。
今となっては、コンプライアンスだのパワハラだの、
TVや教育現場でも締め付けが厳しく、もちろん、会社でもそうですが、
社会が極端に世間の目を気にしすぎているおかげで、
私たち日本人は自分の思いだったり、
感情を素直に出せなくなっているように思うんです。
自分の感情を上手く出せなければ、当然、顔にも現れませんし、
イラストなどの創作活動にも悪影響が出ている気がしています。
今の世の中はそうしてほとんどの人が、自分の感情を押し殺し、
当たり障りのないように生きてしまっており、
いざ自分がイラストで何かを表現しようと思っても、
喜怒哀楽など“感情の具体的な表現方法”が分からない。
そんな人が多い気がしてなりません。
実際に、世の中にある大半のイラストを見ると、
確かに技術的には上手いし、よく描けていると思いますが、
そのほとんどがお手本通りで、ただ笑顔が可愛い、
想像がほとんど膨らまない、プロマイド的なイラスト。
そうなっているような気がします。
僕自身、意識的に表情豊かなイラストを見るようになってから、
目が止まるイラストがものすごく減っています。
つまり、
- イラストが上手くなりたい
- バズるイラストが描けるようになりたい
- プロ絵師となってイラストで食べれるようになりたい
そうした想いで、イラストの腕を磨こうとしてる人はたくさんいると思いますが、
そのほとんどは、技術的なことばかり磨こうとしてしまっていて、
自分の思いや、自分の感情を素直にイラストで表現しようとしている人や、
そうしたことを表現できている人は少ないんじゃないか？
僕はそう感じるのです。
そういう意味では、評価されるイラストを描ける人というのは、
心の内に秘めた感情がとても豊かで、
しかも、自分が思う感情表現の仕方をきちんと知っていて、
それをイラストというカタチでしっかり表現できる人だと思います。
なので最近、僕はよく思うんです。
自分が表現したいものが分からず、
その具体的な表現方法が分からなければ、
どれだけイラストを練習しようが、
人の目や心を惹きつける魅力的なイラストは描けるようにならないと。
結局は自己理解だったり、感情表現だったり、
イラストの技術云々ではなく、魅力的なイラストを描くには、
技術以前の問題をまず解決しないとどうしようもない。
そんなふうに思います。
僕が思うに、プロ絵師さんに添削をお願いしている方は、
みんなイラストのクオリティが高い方ばかりです。
ただ、添削をお願いし、どれだけ技術的に上手くなっても、
自分が表現したいものが分からなかったり、
表現したいものをどう描けば良いか分からなかったり、
そうした状態だとなかなか評価や共感にはつながらない。
何となく僕はそう思って添削動画を見ています。
なので本来、自分が描いたイラストを
プロ絵師さんに添削してもらうなら、
自分はイラストでこういうことを表現したいんだけど、
こうした表現方法で良いのか？それ以外に良い方法がないか？
そうしたことをプロに聞く方が、
添削してもらう価値が高い気がします。
いずれにせよ、僕自身もイラストを描くことをきっかけに、
いかに自分が感情を表に出さず生きているか？
本当はもっと感情豊かに生きても良いのでは？
そう思うようになってますし、
僕と同じように自分の思いや感情と向き合い、
「もっと自分を素直に出してもいい」そう思える人が増えてくると、
日本は良くも悪くももっと元気になってくる気がします。
自分なりの魅力を定義する
イラストを描き、バズりたい人はたくさんいると思います。
人は魅力を感じれば、必ず反応してくれます。
言い換えるなら、どれだけ綺麗なイラストやかっこいいイラスト、
可愛いイラストを描けたとしても、イラストに魅力がなければ、
自分が思うように数字は伸びてくれない。
ただ、僕が今回、イラストの魅力について考察して気付いたのは、
多くの人が自分のイラストをバズらせるため、
見る側に寄せたイラストを描こうとしてしまっている、
そんなふうに思います。
ですが、ぶっちゃけ見る側に寄せた、ある意味、
媚びたイラストを描いたところで、それが本当に自分の描きたいイラストで、
自分にしか描けない渾身のイラストなのか？と言うと、
僕は疑問に思うのです。
しかもバズらせるために描くって、それって楽しいの？って疑問です。
ある意味、自分の内面やフェチな部分を見せたりするのは、
恥ずかしく思うことでもあり、
そうした部分を見せるのには、幾分か抵抗があるかもしれません。
ですが、おそらく、多くの人が見たいものだったり、
自然と共感してしまうイラストというのは、
本当は見せたいんだけど、見せられないものとか、
そうしたイラストなんじゃないかと思います。
もちろん、僕が試したわけではありませんので、
あくまでも推測の域でしかないのですが、
ただ1つだけ確信を持って言えることは、誰でも描けるような
技術的に上手いだけのイラストを見て、人は心底魅力を感じるのか？
そう疑って渾身のイラストを描かなければ、
本当にバズるイラストは描けないような気がします。
そもそも、イラストというのは1つの表現手段でしかないわけですが、
自分が何を表現するためにイラストを描いているのか？
結局はそうした部分を理解し、イラストを描かなければ、
どれだけ頑張ってイラストを練習しても、
魅力を感じてもらえず、評価されないと僕はそう思っています。
自分が描いたイラストを評価してもらうには、
すでに技術面はできていて当たり前と見られる今の世の中です。
その上で、自分なりの“魅力”とは、一体何なのか？
媚びることなく、自分はどういうところに魅力を感じるのか？
自分なりに思う魅力をストレートに表現することで、
自然と、見る側の共感や評価が集まるように思います。
だからこそ、イラストを楽しく描き続けるためにも
まずは自分が思う“魅力”をきちんと、
“自分で定義しておく”ことがとても大切だと思っています。
今回は、見る側の目を惹きつける魅力なイラストを描くたには、
どんなことを意識してイラストと向き合うと良いのか？
僕なりに考察してきましたが、
何か少しでも参考になれば、嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございます！
