【コラム】デザインの勉強方法〜うまくならない理由はコレ

【コラム】デザインを勉強してもうまくならない理由とは?
Tetsuya

デザインでモヤモヤする理由はズバリこれ!

Tetsuyaです。

デザインを自分で作っては見たものの
なにかが違う」とモヤモヤしたことはないだろうか?

今はネット上にデザインに関する無料の情報や、
デザインのテクニックをまとめた技法書などもたくさんある。

だが、そうした情報を見てもなぜか、
「自分がしっくりくるデザインがうまく作れない。」
そういう思いはしてないだろうか?

ということで、この記事では
なぜ自分がしっくりくるプロのようなデザインが作れないのか?

その理由をコラムとして解説する。

目次

デザインのノウハウ本やネット情報の落とし穴

デザインを自分で作っても、なぜか全然しっくりこない。
そういう思いをしている人は少なくない。よくそういう話を聞くからだ。

とはいえ、デザイナーの僕ですら例外ではない。

だから「なぜ?」と、いつも真剣に考えてるし、
プロとしてその理由をずっと探し続けてきた。

そして、僕が長年デザイナーをしてきてたどり着いた答えは2つ

  • ノウハウ本やネットの情報には「細部のこと」まで書かれていない
  • 書き手や作り手の問題

これら2つが理由として挙げられる。

デザイン技法書や情報の落とし穴

デザイナーは技術職。僕自身もデザイン系の情報やデザインのサンプル集、
デザインの技法書などは昔から普通によく見る。

だが、そうした情報をまじまじと見ながら似たようなデザインを作ろうとしても
なぜか同じようには作れないことがある。

なぜか?

単純にデザインの技法書やサンプル集の情報が足りないからだ。
言い換えるなら、デザインのサンプル集というのは写真集と、それに近い。

どれだけ可愛いセクシーなグラビア写真集を見ても、
同じように撮影できないのと全く同じ。

そもそもカメラマンがどんなセットを組んで、どんな機材で撮影してるのか
どういう状況で撮影した写真なのかは一切知ることはできないからだ。

デザインの技法書には、デザインを再現するための詳細な情報は書かれていない。

確かに最近でこそ多少はマシになっているが、
基本的にどのデザイン技法書を見ても

フォント名、カラーコード、文字や先幅のポイント数など
大抵の書籍にはこうした詳細の情報まで記載がなく、

  • どんなフォントが使われているのか?
  • どんな色が使われているのか?
  • 線幅や行間はどれぐらいなのか?


特にデザインを勉強していない人たちはデザインに関する正確な情報を読み取ることができない。

だから、デザインのノウハウ本を見ながら同じようなデザインを作ろうとしても
デザイン素材の要素が分からず、具体的な注意点が分からず、

制作の過程も分からないため、ほとんど再現することは不可能だ。

そもそもデザインはほんの少しの色味、書体、レイアウトが違っても
同じデザインには絶対にならない。

つまり、本来自分が理想とする的確なデザインを作りたいと思うのなら
自分が作りたいデザインにどんな要素が使われているのか

デザインの要素を読み取る力」がまず必要なのだ。

デザインの勉強方法が悪いのではない

また、世間にあるノウハウ本や有料コンテンツを購入しても
残念ながら再現性はほとんどない。

なぜなら、ノウハウ本や有料コンテンツというのは、
基本的に全て「できる人」が作っているモノだからだ。

そもそもノウハウ本というのは
「できない人の視点」では書かれていない。

だから、ソフトの使い方だったり、テクニック集を読んでも、
自分が知りたい肝心の部分が削られていて、
同じように操作できないなんてことも普通にある。

実際「そこの工程が詳しく知りたかった」という思いをしたことは
ないだろうか?

例えば、僕はごく稀に自分で料理を作ったりもするが、
料理のレシピ本を見てもこんな表現にはすごく困る。

  • 塩、こしょう・・・各少々
  • キャベツの千切り・・・適宜
  • 塩・・・1つまみ
  • ニンニク・・・1かけ

しかも初心者向けの料理本なのに。

「どこが初心者向けやねん!」とキレたくなる。

実際にこれらの表記を見て具体的に
どれぐらいの分量を入れれば良いのか?

スマホで正確な分量を調べながら、料理をしないといけないノウハウ本なんて、
ノウハウ本とは言えないし、

料理と同様にデザインも詳細な情報がなければ、
同じようなデザインを再現することはほぼ不可能だ。

そもそも「適当な良さ」は、基礎があるから成せること。
そこを分かっていない出版者やコンテンツホルダーが驚くほどたくさんいる。

できる人間は初心者や素人の気持ちを考えないし、
遠いの過去のことはすでに忘れてしまっている。

それが再現性のないノウハウ本や情報の落とし穴だ。

オリジナルとそっくりさん

僕はモノマネ番組を子供の頃から見るのがすごく好きだ。

特にレジェンドと言われる人たちが大好きで、
彼らは本当にとてつもなくすごい。

なぜすごいと思うのか?

モノマネの賞レースで優勝をかっさらうような人たちというのは、
コロッケにしろ、ホリにしろ、

モノマネをするタレントの特徴を細部まで徹底的に分析し、
世間から「激似」と言われるところまできちんと極めた上で、
そこから自分流のアレンジを加えているからだ。

だから時として彼らはふざけているようにしか見えなくても、
押さえるべきポイントをガッツリ押さえているため、
世間からはきちんとプロとして認識されている。

それが彼らの凄さ。

スポーツにしても、モノマネにしても一流の人たちはみんな
「プロ意識」が強く、だから感動が生まれる。本気度が違う。

特に最近のデザイナーはマーケティングの影響なのか、口先だけでプロ意識やクオリティが伴っている人がほとんどいない。SNSの9割のデザイナーは素人と断言しておく。

特にモノマネタレントは、自分の仕事に誇りと責任を持ち
しっかりとモノマネのクオリティを担保した上で、
自分流の世界観」を作り上げている。

プロとそうでない人との最も大きな違いは、
技術以前に「プロ意識」というメンタルがそもそも違う。

自分がお金を稼ぐためだけにデザインしている輩にプロ意識はないし、感じない。
デザインから見て明らかだ。
プロを舐めるな!と言いたい。

「お金がもらえる=プロ」。それは明らかに誤解だ。勘違いしてはいけない。

もちろん、プロ意識なんて必要ない。そう思う人が、
そういうド素人から安価なデザインを買えばいい。

いずれにせよ、プロになるとかならないとか、
プロだからそうでないからとかではなく、

デザインにしろ、料理にしろ、モノマネにしろ
自分がどこまで追求するか?」がすごく大事だ。

実際、中途半端にしかやらなければ、当然中途半端に終るだけだし、
例えプロを目指さなくても本気で取り組めば、ある程度プロレベルまでは到達可能だ。

そのためにはまず「自分がやりたいことをとことん好きになること」。
そして徹底的にやり抜くこと。

それがうまくなるため、デザインを極めるための近道だ。

ただし、1つ加えておくが、デザインスキルを身につけたからと言って、
デザインの仕事ができるというのは別の話。

そもそもデザインのスキルとデザイナーとしてのスキルは全く違うからだ。

デザインの勉強で見るのと作るのとでは全く違う

また、自分でデザインしようとしてもうまくできない理由がもう1つある。

それが何かというと「錯覚」だ。

錯覚というのはどういうことか?
この世には「人の手にデザインされたもの」しか存在してない。

それこそ今では本来、人の手がつかないはずの自然環境ですら、
人の手によってデザインされてしまっている。おかしな話だ。

つまり、私たちは生まれた時からずっとそうした
人の手に「デザインされた世界」で生き続けている。

だから私たちは普段から、書籍にしろ、ファッションにしろ、住居にしろ、
人が作ったデザインに慣れ親しんで生きている。

だが、例え見慣れているからと言って、同じものを作れるわけではない。

それこそ、一流料理店の料理をどれだけ食べても、
料理修行をしない限りは、一流の料理を作ることができないのと同じだ。

毎日おふくろの味を食べ続けても、
おかんから直接教わらなければ、おふくろの味は簡単に再現できない。

それにも関わらず、どうして多くの人がデザインの基礎すら勉強することなく、
人のデザインをパクって作ろうしてしまうのか?

それこそ普段からプロが作ったデザインを見慣れてしまっており、
「自分でも簡単に作れる」と錯覚してしまっている

だから、多くの人は「感覚的に」デザインを作ろうとし、
感覚(=センス)でしか作る方法を知らないから、

デザインが苦手な人は「センスがないから」と、みんな同じ逃げ文句を言う。

個人的にはそういう場合、センスがないと言うのではなく、
デザインに興味がない」と言って欲しい。

その方がまだ相手のことを信用できる。

ただ、デザインの本質は「設計」だ。

なので当然、人並み外れたセンスは必要ないし、
理論・理屈さえきちんと学べば、デザインは誰でも作れるようになるものだ。

もちろん、プロとしてデザインを仕事にしなければ、
無理してデザインの勉強をする必要はない。

ただ一つだけ言えることは、デザインの基礎を学ばない限りは
一生きちんとしたデザインを自分で作ることはできないし

仮に自分でデザインを作らないにしても、
自分のビジネスや活動に適切なデザインを選ぶことも残念ながらできない。

それだけは頭の片隅に覚えておいて欲しい。

デザインの勉強は基礎だけでOK

僕がなぜ「デザインの歩き方」というブログを立ち上げたのか?

どうして自分が思うようなデザインが作れないのか?

その理由を世間に伝えながら、誰もが自分らしい「デザイン」「世界観」ぐらいは
自分の手で作れるようになって欲しいと思うからだ。

しかも、これからは「個」が注目される時代。

だからこそ、そうした時代を生き抜くためには

  • 自分を表現したり
  • 人に思いを伝えたり
  • 信頼を勝ち取ったり

あらゆることが必要になる。

デザインというのは、人とのつながりを作るのに最適なツールだ。
見ただけで人に伝わるコミュニケーションツールとしてデザインは最強だからだ。

デザインを活かせないのは勿体無い。

ただ、何をするにしても「基礎」はすごく大事で、
往々にして基礎学習というのは「つまらないもの」。

なのでデザインを基礎から学ぼうとする人はほとんどいない。

だからこそ、デザインの基礎を学ぶことで、
簡単にライバルから突き抜けられるチャンスがある。

そもそも「センスがないから仕方ない」とモヤモヤしても諦めるのは
もったいない、それは大きな勘違いだ。

僕は「なぜ思い通りのデザインができないのか?」

プロの視点からできない理由を分析し、その答えを見つけたため、
それをこのブログでお伝えしていこうと立ち上げた。

少しでも「自分で楽しみながらデザインできる人」を増やすために。

いずれにしてもデザインが整うだけで、

  • 自信を持って人にデザインを見せられる
  • 人からの信用や信頼度がアップする
  • 知り合いや友人から褒められる
  • デザインの作り方を教えて欲しいと頼まれるようになる
  • 自分のデザインに愛着が湧きモチベーションが上がる
  • 発信が楽しくなって行動量が増える
  • SNSで「いいね」が増える

その結果、
デザインで人脈や収益を増やせる可能性を格段に高めることが可能になる。

デザインを勉強してもうまくならない理由まとめ

今回は、自分でデザインを作っても
どうして思い通りのデザインが作れずモヤモヤするのか?

その理由をデザイン歴24年のガチデザイナーが解説した。

結局はなんでもそうだが、基本的にモヤモヤする理由は
知識とそれを知るための行動量が足りないからだ

また、ちまたに溢れている情報は基本的に「できる人」の情報のため、
「できない人の視点」では書かれていない。

だから再現性も低く、人には人それぞれのやり方があるため、
人のやり方が自分に合うとも限らない。

デザインが最も早く上達するのは、基礎だけでもプロからきちんと教わることだ。
それが最も早く確実だ。

プロは自分の癖や弱点をピンポイントで見抜いてくれる。
書籍は自分の弱点を教えてはくれないし、独学だと自分の弱点には気付けない。

実際、僕の指導を一度受けただけでデザインが劇的に変わる人がたくさんいる。

僕は身をもってそれを体感しているから、こうして伝えることができる。

逆にデザインを習っても上手くならなかったという場合は、
指導方法が的確ではなく、ただ素人が自分のやり方を押し付けられているに過ぎない。

その結果、腑に落ちず、いつまでたってもダサいデザインを作るはめになり、
「悪いのは自分にセンスがないからだ」と自分を責めることになる。

お金だけ取られて自己肯定感も下がる。最悪な流れだ。
そんな思いだけは絶対にして欲しくない。

本来責めるべきは、そうした中途半端な指導者や再現性のない書籍なのに。

なので、少なくとも早く上達したい、モヤモヤを解消したいと願うなら、
プロから直接コツを教わり、基礎を徹底的に身につけた上で、
それからモノマネタレントのごとく「自分流」のアレンジを加えていくのをおすすめする。

そもそも基礎ができてないのに応用することは不可能だ。

デザインの腕を上げたいのなら、まずは自分の癖や弱点を知り
改善していくことが、どんなノウハウ本を見るより確実に早い。

自分の癖や弱点を知りたい人はぜひ気軽に相談して欲しい。

【コラム】デザインを勉強してもうまくならない理由とは?

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